今村隆二(H24)

 私は大学院に入学したばかりですので、基礎研究について正直まだ詳しくは知りません。ですので、大学院を志望した理由を記載させて頂きます。

 

 私は熊本大学卒業後、研修医時代を含め3つの病院で臨床経験を積み、様々な患者さんを診てきました。3年前に泌尿器科に入局し、感染症、尿路機能障害・尿路閉塞性疾患、結石症、尿路系の損傷等診てきましたが、中でも、最も印象深いのは癌患者です。ガイドラインをもとに患者の年齢や全身状態を考慮し、本人および家族と話し合い治療方針を決定し、治療を行ってきました。経過は一人一人異なり、治療効果が得られた方もいれば、逆に治療効果が乏しく若くして命を失った方もいました。

 そんな経験を積んでいる中、医局から大学院の話があり、大学院では癌について分子、細胞レベルで研究でき、研究・勉強することにより臨床現場では学べない新たな視野をみにつけることが出来ると伺いました。癌は死因の第1位であり、その原因・メカニズムについて研究することはとても重要と考えます。ですので、大学院卒業後、臨床、研究いずれの道に進むにせよ、大学院で研究、学ぶことは自分自身のプラスとなりますし、また、私の研究によりほんの僅かでも患者に貢献できることをしたいと思い、大学院を志望しました。

 熊本大学泌尿器科は教授をはじめ、指導医の先生方は熱心かつ親切であり、同期や後輩も頼もしい方ばかりで雰囲気はとてもよく、学ぶ環境としては最適と思います。また、若手のうちは、関連病院へ行き、さらに多くの症例や手技を経験することが出来ます。

 ぜひ興味のある方は一度見学に来ていただければ幸いです。