倉橋竜磨(H23)

 現在、泌尿器科領域の医療は日々進歩しており、常に新しい知見、治療法が求められ研究、開発されています。腎癌だけでもその治療法は手術治療を始めとする局所治療や分子標的薬による薬物治療、さらには免疫療法まで多岐にわたり、細かく分類すれば優に10を超えます。治療法の開発とともにガイドライン等も拡充され、臨床において治療は「考える」ものから「選ぶ」ものへとなってきました。

 一方で病態に対する理解が乏しいと、ガイドラインに当てはまらない非典型的な病状を持つ患者さんの前では思考がストップしてしまうという場面もよく見られます。かく言う私もその一人です。医学部6年間では分からなかったこの様な問題が、実際に医師として臨床に携わる中で見えてくるようになりました。

 私は平成27年度より大学院医学教育部博士課程へ入学しました。腎癌の病態制御を学ぶべく分子遺伝学分野で研究を行っています。大学院というと「臨床経験が滞る」「実際の臨床では役に立たない」などのネガティブなイメージが先にたち、博士号よりも専門医・認定医が重要視される現代の臨床現場において、その意義を自ら見出だすことは難しいかと思われます。しかし、実際に分子レベルで病態を学び研究をする中で、腎癌の怖さ、まだ明らかにされていない診断・治療の可能性を感じるようになりました。一つの疾患に対して可能な限りの情報を集め、あらゆる角度から検討することの面白さも感じています。また、臨床面においても表面的な効果や副作用ばかりでなく、作用機序や作用条件などまで意識して治療にあたろう、というような診療への意識が変わりました。

 このような4年間の経験は日々の診療に追われる中では決して得ることができず、これからの数十年にわたる医師人生の根幹を為してくれると思います。前述のようなガイドラインにない状況下に陥った場合でも、治療を論理的に「考えて」行うための拠って立つ柱となるでしょう。

 熊本大学では働きながら大学院へ通う社会人大学院はもちろん、初期臨床研修と並行して大学院での研究を行う柴三郎プログラムなどもあり、臨床と進学を両立することも可能です。大学院への進学を考えている学生、研修医の皆さんをバックアップする環境が揃っています。

 一緒に研究、診療の両面から泌尿器科を盛り上げてくれる方を待っています。

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