原田成美(H30)

泌尿器科医になって1年が経ちました。

学生のとき内科医になろうと決め研修を始めましたが、手術と手術室のなんともいえない緊張感に魅了され外科系に進もうと考える様になりました。しかし、そこからなかなか進路が決まらず非常に悩んだのを覚えています。

泌尿器科の診療は腎臓、副腎、尿管、膀胱、前立腺、精巣など様々な臓器を診て、患者さんも男女問わず小児からお年寄りまで多岐にわたります。手術も長時間の大きな手術から経尿道的手術まで様々です。また手術だけでなく、排尿障害に対する薬物治療や感染症、癌に対する化学療法やホルモン療法、緩和などがあり、検査・診断・治療と1人の患者さんを最後まで診ることができます。外科医でありながらそれだけではないところが、一番の魅力ではないかと思います。

現在の研修医制度では泌尿器科は必修ではないため、選択しないとローテートすることができません。私自身、「なんとなく」泌尿器科を選択し研修しました。それまで泌尿器科の「ひ」の字も考えたことがありませんでしたが、思いのほか楽しく泌尿器科もいいかもなと考えるようになりました。ただ、泌尿器科の女性医師は全国的にも少なく、入局を決心するには非常に時間がかかりました。実際に入局してみると思っていた以上に女性の患者さんは多く、若い女性の検査や処置などは入局1年目ではありますが任されることもあり、非常にやりがいを感じています。

外科系の診療科で迷っている先生、内科か外科で迷っている先生、外科系に興味のある女性の先生、泌尿器科は非常におすすめです!!百聞は一見にしかずですので一度泌尿器科をまわっていただけると嬉しいです。お待ちしております。