泌尿器科の概要

  • 泌尿器科が扱う臓器

    泌尿器科は、お腹の中にある臓器のうち腹膜に包まれている臓器(胃腸や肝臓など)以外の臓器と男性生殖臓器を扱っています。具体的には、副腎、腎、尿管、膀胱、前立腺、精嚢、尿道、陰茎、精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)、精管と、非常に多彩です。

  • 泌尿器科が扱う疾患

    扱う臓器が多彩なので扱う疾患も多彩です。その中でも頻度の高い代表的な疾患は、膀胱炎・腎盂炎などの尿路感染症、前立腺肥大症・尿失禁などの排尿障害、腎結石・尿管結石などの尿路結石症、前立腺 癌・膀胱癌・腎癌を代表とする尿路生殖器悪性腫瘍、腎不全・腎移植です。

  • 泌尿器科診療の特色

    1.高齢者の疾患が多く、これからの日本社会においてニーズの高い診療科です。
    2.外科治療と内科治療の両方を行う総合力が必要な診療科です。
    3.病気の状態に応じて、開腹、腹腔鏡、ロボット、顕微鏡など多彩なアプローチで手術を行います。

  • 熊本大学泌尿器科の特徴

    若手からベテランまで、知識と技術の習得に貪欲でありながら、誠実で暖かい人柄もあわせ持つ精鋭揃いです。

診療内容

腎癌Renal Cancer
元島崇信先生
1. 腎癌の基礎知識 腎癌の原因についてはまだよく分かっていません。しかし、腎癌を発症させる危険因子は肥満、高血圧、喫煙が指摘されています。長期間透析を受けている患者さんも発症のリスクが高いです。また
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尿路上皮癌(膀胱癌、腎盂尿管癌)Urothelial Cancer
矢津田旬二先生
腎盂、尿管、膀胱、尿道と尿の通り道(尿路)は尿路上皮といわれる上皮粘膜で覆われており、尿路上皮から発生するがんを尿路上皮がんといいます。尿路は大きく二つに分類され、腎盂・尿管を上部尿路、膀胱・尿道を下
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前立腺癌Prostate Cancer
元島崇信先生
1. 前立腺癌の基礎知識 前立腺癌の頻度は10万人辺り約118人で男性では胃癌、大腸癌、肺癌についで第4位と高頻度です。(右図)また、死亡数も男性癌死亡全体の約5%を占めます。今後も前立腺癌死亡率は増
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精巣腫瘍Testicular Tumor
福山一隆先生
精巣(せいそう)とは 精巣(せいそう)は、男性の陰嚢内にある卵形をした、左右に1つずつある臓器で、睾丸(こうがん)とも呼ばれています。 精巣には主に男性ホルモンを分泌する働きと精子を作る働きがあり、そ
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副腎腫瘍Adrenal Tumor
福山一隆先生
副腎(ふくじん)とは 副腎とは腎臓の上に位置する約2~3cmで約4g程度の小さな臓器で、左右に1対ずつあります。 小さな臓器ですが、人が生きるために必要なホルモンを分泌するとても大切な臓器です。 副腎
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低侵襲手術と手術実績Minimally Invasive Surgery
山口隆大先生
現代の医療は、ただ単に病気を治すことだけではなく、身体への負担をできるだけ軽くし、そのうえで効果的な治療を行うという低侵襲医療を目指す時代です。 泌尿器科における低侵襲手術としましては、従来よりも小さ
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尿路感染症Urinary Tract Infection
福島結美先生
尿路とは、尿が作られて体外に排出するまでの通り道の総称で、腎臓・尿管・膀胱・尿道のこと指します。 これらの臓器に細菌等が感染し炎症が起こる事を「尿路感染症」と言い、代表的なものとして、腎盂腎炎、膀胱炎
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排尿障害Urinary Dysfunction
福島結美先生
腎臓で作られた尿が膀胱に貯まることを蓄尿、貯まった尿が体外へ排出される事を排尿といいますが、膀胱や尿道、蓄尿排尿を調整する神経の障害によって起こる蓄尿および排尿の異常を排尿障害(下部尿路機能障害)とい
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尿路結石症Urolithiasis
田上憲一郎先生
尿路結石症とは 腎臓から尿道までの尿路に結石が生じる疾患です。 結石の存在部位により、腎臓・尿管の結石は上部尿路結石、膀胱・尿道の結石は下部尿路結石に分類され、尿路結石の95%は上部尿路結石です。 食
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腎移植Renal Transplantaion
村上洋嗣先生
腎移植とは 腎移植は、ほかの人の腎臓を体の中に移植し、腎臓の機能を回復させる方法で唯一の根治的な治療法になります。脳死、心停止された方から腎臓提供される献腎移植と、親族から腎臓提供される生体腎移植の2
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慢性腎不全Renal Insufficiency
村上洋嗣先生
腎臓のしくみと働き 腎臓は両側の腰のあたりに一つずつあり、大きさは握りこぶし程度、重さは1つ150g程度の臓器です。 腎臓には大きく分けて2つの働きがあります。1つは尿を作ることにより、尿毒症の原因と
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診療体制

曜日
外来 教授初診 休診日 神波大己 休診日
初診・再来 田上憲一郎
元島崇信
福島結美
山口隆大
矢津田旬二
村上洋嗣
西一彦
杉山豊
倉橋竜磨
特殊再診 西一彦
手術日
  • Da Vinci 手術支援ロボットダヴィンチ

    熊本大学医学部附属病院は、高度で先進的な医療、安全安心で質の高い医療サービスを提供しております。この度、

    1.より先進的な医療の提供
    2.患者負担の少ない手術の提供
    3.優秀な外科医の育成を目的

    として手術支援ロボットda Vinci(ダ ヴィンチ)Siを導入しました。

  • da Vinci(ダ ヴィンチ)Si(最新型)は、da VinciS(旧型)をさらに進化させたもので、九州初の導入となります。医師はハイビジョン3D(立体)画像を見ながら、3本のアームを持ったロボットを遠隔操作し、高度な内視鏡手術を行います。最新型は解像度がアップし、サージョンコンソール(操作台)が2台になったため(旧型は1台)、医師2人での共同作業が可能となり、熟練者による指導、監督も容易になりました。インストゥルメント(鉗子)は、人間の手と同等以上の可動域があり、回転、上下左右と自在に柔軟な動きが可能なため、従来の腹腔鏡手術に比べてより的確な縫合などができ、正確で安全な手術を行うことができます。最新型になって、さらにその操作性、安全性が向上しており、より安全安心で質の高い医療を提供できると思われます。
  • ロボットが独自に手術を行うのではなく、あくまで術者が機器を操作して行うため、ロボットの操作には熟練が必要です。そのため、手術はダ ヴィンチSi手術システム使用のためのIntuitive Surgical社認定ライセンスを受けた医師及びロボット手術チーム(医師・看護師・Medical Engineer)が担当致します。腹腔鏡手術と同様、開腹しない内視鏡下の手術であり、開腹手術に比べて術中の出血量は少なく、術後の尿失禁や勃起障害も少ないのが特徴です。また、傷も小さいため、術後の痛みが少なく(低侵襲)、早期の退院が可能です。