副腎腫瘍

副腎(ふくじん)とは

副腎とは腎臓の上に位置する約23cmで約4g程度の小さな臓器で、左右に1対ずつあります。

小さな臓器ですが、人が生きるために必要なホルモンを分泌するとても大切な臓器です。

副腎は、表面の皮質という部分と、内部の髄質という部分に分かれており、皮質からはアルドステロン、コルチゾール、性腺ホルモン(テストステロン)、髄質からはアドレナリン、ノルアドレナリンというホルモンが分泌されます。

これらのホルモンは、体の中で恒常性(こうじょうせい)や、血圧の調整などを起こなっています。

副腎腫瘍(腫瘍)

副腎にできる「おでき」、つまり「副腎腫瘍(しゅよう)」には、大きく分けると腫瘍はあるが過剰にホルモンを分泌しない非機能性腫瘍と、腫瘍から副腎ホルモンを過剰に分泌する機能性腫瘍に大別されます。また、良性腫瘍だけでなく悪性腫瘍(副腎がん)ができることもあります。

① 非機能性腫瘍

通常は症状がなく、人間ドックなどの検診や、他の病気の検査(CTなど)の際に偶然見つかる(偶発腫瘍)がほとんどです。サイズが小さければ経過観察になりますが、サイズが大きい場合には悪性腫瘍(がん)の可能性もあるため手術で摘出することがあります。

② 機能性腫瘍

副腎ホルモンが過剰に分泌されることで、様々な症状がみられます。原則、副腎ホルモンを過剰に産生する腫瘍を手術にて摘出します。手術が困難な場合など内服薬にて治療する場合もあります。

機能性副腎腫瘍には、次のようなものがあります。

a).原発性アルドステロン症

副腎皮質からアルドステロンが過剰に分泌されるのが原発性アルドステロン症です。CTなどで検出されない微小な腫瘍による症例もあります。高血圧が主な症状で、高血圧に占める頻度は、3~10%と報告されています。また、血液中のカリウム(K)が少なくなる低カリウム血症という状態になり、脱力感や易疲労感などの症状を来たすことがあります。長い間アルドステロン過剰の状態が続くと、脳や心臓、血管、腎臓などの臓器に悪影響を及ぼすことがあります。

b).クッシング症候群

コルチゾールが過剰に分泌されるのがクッシング症候群です。コルチゾールの過剰分泌に伴い、お腹に脂肪がつく(中心性肥満)、顔が丸くなる(満月様顔貌)、高血圧、首の後ろや背中が盛り上がる(水牛様脂肪沈着:buffalo hump)、にきび(挫瘡[ざそう])、糖尿病、多毛、骨粗鬆症などがみられ、20~40歳代の女性に多い病気です(男女比 14)

).サブクリニカルクッシング症候群

クッシング症候群の特徴的な症状は伴わない、コルチゾールを過剰に分泌している腫瘍です。ただし、高血圧や肥満など非特異的な症状はよく見られ、また心血管系疾患の発症リスクが高まるとの報告もあります。

d).褐色細胞腫

アドレナリンが過剰に分泌されるのが褐色細胞腫(かっしょくさいぼうしゅ)です。高血圧、頭痛、動悸、発汗などが主な症状です。突発的な高血圧発作や頻脈を引き起こすことがあり注意が必要です。しかしながら、症状がなく、人間ドックなどで偶然発見されることもあります。また、副腎以外の場所に腫瘍ができることや、悪性である場合(悪性褐色細胞腫)もそれぞれ約10%あり、遺伝性のものもあります。

③副腎がん

非常にまれで、特徴的な症状はありませんが、がんからホルモンが分泌されていると、そのホルモンに応じた症状が出現します。また、発見時に腫瘍サイズが大きいことが多く、手術や化学療法(抗がん剤による治療)などが行われます。

診断

人間ドックや他の病気の検査中に偶然見つかることが増えていますが、この場合は多くが「非機能腫瘍」です。

一方で、高血圧などの詳しい検査で、主に血液中の副腎からのホルモンが過剰な場合、画像検査(CTMRIなど)が行われます。

その検査で、副腎に腫瘍が見つかりますと、その腫瘍によって症状を起こしている可能性が高くなります。

確定診断をつけるためには、負荷試験や副腎静脈サンプリング、シンチグラムなどのさらに詳しい検査が必要となりますので、当院におきましては、糖尿病・代謝・内分泌内科、画像診断・治療科と連携をとって診断にあたっています。

治療法

副腎からのホルモンが過剰になることで、高血圧や高脂血症、糖尿病などの様々な病気が二次的に引き起こされるようになります。これらは血圧や血中の脂肪分、血糖を下げる薬などである程度抑えることもできますが、薬だけでは充分に改善されないこともあります。

そのため、副腎にできた腫瘍からホルモンが過剰に作られていることが詳しい検査ではっきり分かっている場合、腫瘍を副腎ごと手術で摘出する治療を行います。

手術はお腹を切って行う開腹手術ではなく、お腹の中にカメラを入れて副腎を摘出する腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を主に行ってます。体には小さな傷が34カ所で手術を行うことができますので、お腹を大きく開ける手術に比べて傷の痛みも軽く、手術の翌日から歩くことができます。褐色細胞腫も腹腔鏡手術で行われることが多いですが、術中の血圧管理が難しく、他の手術よりは困難です。

また、腫瘍が大きく癌が疑われる場合や、手術歴があり癒着(ゆちゃく)が強い場合は開腹手術となる場合もあります。

当院では、糖尿病・代謝・内分泌内科を受診し、副腎腫瘍が原因と診断され、当科にて手術を行うことが多く、理想的な連携ができております。

高血圧があってきちんと薬を内服しているにも関わらずコントロールがつかない方や、急に太り始めたり、体の毛が濃くなったり、顔が丸くなったりした方は、ぜひ糖尿病・代謝・内分泌内科を受診し副腎に腫瘍などの異常がないか一度調べてもらいましょう。

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